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主催・協賛・関連行事2021年度学術賞の選考結果

 日本農作業学会学術賞選考委員会(東城清秀委員長,委員4名,幹事1名)は,学会誌第55巻第1号の会告に基づき会員から推薦のあった候補者1名について,2020年10月から11月にかけて,推薦理由および研究業績の書類をもとにメールによる審査を慎重に行った.その結果,選考委員会は一致して,候補者に日本農作業学会学術賞を授与することが適当であるとの結論に達した.受賞者,受賞業績および受賞理由は以下の通りである.

受賞業績名: 南西諸島地域におけるサトウキビ収穫機の作業記録と作業能率分析に関する研究開発
受賞者名(所属): 鹿内健志(琉球大学農学部)
授賞理由: 南西諸島地域の基幹作物であるサトウキビの生産では,生産者の高齢化や担い手不足等に伴い経営体の法人化が進められてきたが,広域に分散する圃場が作業効率の低下や適期作業の大幅な遅れを生じさせているとの指摘がある.鹿内健志氏は,集積された農地の分散性を示す地理的指標として,周囲圃場面積,事務所からの距離等を提案して,これらの指標と単収との関係を綿密に調査し,圃場分散が生産性に及ぼす影響を詳細なデータから明らかにした.また,小規模経営における収穫作業の機械化を進めるために,沖縄県で稼働実績のある36 kW 級小型収穫機にGPSロガーと車載カメラを取り付けて,収穫機の作業実態を調査した.得られた平均の有効作業効率は,普及している 73.5 kW 級小型収穫機と比較して3割程となることを示した.作業の画像分析から,この主な原因が倒伏したサトウキビにあり,切断作業が中断することによる作業能率の低下であることを明らかにした.さらに,土地改良区の有効作業効率は土地改良区外の圃場に比べて1.5倍となることを示した.これらの研究は,サトウキビの生産技術研究と収穫機械の実用化に大きく貢献するものであり,作業最適化の方法を検討する上でも貴重な情報となっている.一連の成果は本学会誌に2報の論文としてまとめられているほか,関連学会の学術誌にも掲載されている.鹿内氏は学術講演会での講演のほか,支部長としても活動されている.以上のことから,本研究業績は日本農作業学会学術賞を授与するに相応しい優れたものと判断し,選考委員一致して授賞に値するとの結論を得た.

主催・協賛・関連行事2021年度優秀地域貢献賞の選考結果

 日本農作業学会優秀地域貢献賞選考委員会(東城清秀委員長,委員3名,幹事1名)は,学会誌 55巻1号の会告に基づき会員から推薦があった候補者1名について,2020年10月から11月にかけて,推薦理由および業績等の書類をもとにメールによる審査を慎重に行った.その結果,選考委員会は一致して,候補者に日本農作業学会優秀地域貢献賞を授与することが適当であるとの結論に達した.受賞者,受賞業績および受賞理由は以下の通りである.

受賞業績名: 茨城県における水稲および特産作物の省力機械化栽培技術の開発と作業性・経済性の評価
受賞者名(所属): 森拓也(茨城県農業総合センター農業研究所)
授賞理由: 森拓也氏は,2004年に茨城県に入職されて以来,農業総合センター農業改良普及センターおよび農業研究所において,普通作物,特に水稲の生産体系について,機械化や作業体系の評価に関する試験研究と技術普及に携わってこられた.特に,水稲生産における流し込み施肥に関しては,施用装置の開発により施用精度の向上と作業時間の大幅縮減ができることを実証し,普及に努められた.ナタネやラッカセイ等の特産作物については,作業性・経済性評価と合わせた機械化栽培体系を生産現場に提示された.また,作成した各種の普及資料等によって地域の生産者に広く情報を提供し,茨城県をはじめとした地域農業に大きく貢献されている.本学会においては,これらの研究成果や普及課題等を学術講演会で報告されるとともに,学会誌に2報の論文として投稿されている.今後も学会での議論を牽引し,学会の発展に寄与されるものと期待される.以上のことから,これらの業績は優秀地域貢献賞を授与するに相応しい優れたものと判断し,選考委員一致して授賞に値するとの結論を得た.

主催・協賛・関連行事2021年度春季大会 優秀学生賞の選考結果

 2021年度春季大会において,優秀学生賞審査対象講演として10名の申込があり,講演会1日目に口頭発表と審査が行われました.選考委員5名による厳正な審査の結果,以下の方に優秀学生賞を授与することに決定したので,ここに報告する.

受賞業績名: 太陽光植物工場におけるマルチオペレーションロボットの開発-トマト収穫用エンドエフェクタによる果柄離脱方法の検討-
受賞者名(所属): 大畑秀平(愛媛大学大学院農学研究科)
授賞理由: トマト収穫用エンドエフェクタの機構の設計・開発について,過去の関連研究での取組を適切に引用しつつ,新たな構造と動作提案に至っており,簡易な支持棚設置により収穫動作を容易にしようとする取り組みも合わせて,独創性や発展性も認められます. 発表においては,スライドの記載内容を簡潔にまとめて,第三者が理解しやすい説明にも心がけていたことを高く評価します.以上のように,農作業研究における有意義な結果が得られた研究成果の発表として,優秀学生賞に相応しいと判断しました.今後は,質問に対する回答をより的確に行うこと,かつ新規性については分野外の人も理解できる説明を行うこと,農作業研究の観点から作業全体を俯瞰した研究開発や考察を行うことにも心がけて,当該研究分野のイノベーションを担う人材としての発展を期待します.

主催・協賛・関連行事日本農作業学会学術賞・学術奨励賞候補者の推薦依頼

 学術賞規程にもとづき,会員各位から2022年度(令和4年度)の日本農作業学会学術賞・学術奨励賞候補者の推薦を募ります.応募に当たっては,下記の1)~ 3)の書類・資料を一つのファイルにしたpdf を電子メールで表彰委員会幹事あてに送付してください.件名は学術賞応募もしくは学術奨励賞応募とし,ファイル名は学術賞_氏名.pdf もしくは奨励賞_氏名.pdf として下さい.

  1. 所定の事項を記入した本ウェブサイト掲載の「学術賞・学術奨励賞推薦用紙」
    Word PDF
  2. 推薦理由,候補者の略歴および主要業績リスト(A4用紙2ページ以内)
  3. 主要業績(5点以内)の別刷り,公表された「関連資料」
    選考委員会が必要と認めた場合には,追加資料,共著者の承諾書等の提出を求めることがあります.

応募締切: 2021年(令和3年)7 月31 日(土) 必着
      2021年(令和3年)9 月30 日(木) 必着

送付先: 日本農作業学会表彰委員会 幹事 本林隆
     TEL:03-3551-9891 FAX:03-3553-2047
      電子メール:award [AT] jsfwr.org ([AT] を @ にしてください)

 

主催・協賛・関連行事日本農作業学会功績賞候補者の推薦依頼

 功績賞規程にもとづき,会員各位から2022年度(令和4年度)の日本農作業学会功績賞候補者の推薦を募ります.応募に当たっては,下記の1)と2)の書類を一つのファイルにしたpdf を電子メールで表彰委員会幹事あてに送付してください.件名は功績賞応募とし,ファイル名は功績賞_氏名.pdf として下さい.

  1. 所定の事項を記入した本ウェブサイト掲載の「功績賞推薦用紙」
    Word PDF
  2. 推薦理由,候補者の略歴および功績調書(A4用紙2ページ以内)
    選考委員会が必要と認めた場合には,追加資料等の提出を求めることがあります.

応募締切: 2021年(令和3年)7 月31 日(土) 必着
      2021年(令和3年)9 月30 日(木) 必着

送付先: 日本農作業学会表彰委員会 幹事 本林隆
     TEL:03-3551-9891 FAX:03-3553-2047
      電子メール:award [AT] jsfwr.org ([AT] を @ にしてください)

主催・協賛・関連行事日本農作業学会優秀地域貢献賞候補者の推薦依頼について

 優秀地域貢献賞規程に基づき,会員各位から2022年度(令和4年度)の日本農作業学会優秀地域貢献賞候補者の推薦を募ります.応募に当たっては,下記の1)~ 3)の書類を一つのファイルにしたpdf を電子メールで表彰委員会幹事あてに送付してください.件名は地域貢献賞応募とし,ファイル名は地域貢献賞_氏名.pdf として下さい.

  1. 所定の事項を記入した本ウェブサイト掲載の「優秀地域貢献賞推薦用紙」Word  PDF
  2. 推薦理由,候補者の略歴および業績調書(A4用紙2ページ以内)
  3. 公表された「関連資料」
    選考委員会が必要と認めた場合には,追加資料等の提出を求めることがあります.

応募締切: 2021年(令和3年)7 月31 日(土) 必着
      2021年(令和3年)9 月30 日(木) 必着

送付先: 日本農作業学会表彰委員会 幹事 本林隆
     TEL:03-3551-9891 FAX:03-3553-2047
      電子メール:award [AT] jsfwr.org ([AT] を @ にしてください)

主催・協賛・関連行事長﨑裕司、庄司浩一会員が日本農業工学会フェロー顕彰

 2021年5月14日に、本学会から推薦した長﨑裕司会員および庄司浩一会員に日本農業工学会フェローの称号が授与されました。

主催・協賛・関連行事 辻 博之会員が日本農業工学会賞2021を受賞

 辻 博之会員が、日本農業工学会賞2021を受賞しました。日本農業工学会賞は、農業工学分野の学術や事業等に特に優れた業績を上げた個人に授与されるものです。受賞業績は、北海道におけるリビングマルチを用いたダイズの保全的栽培に関する研究で、2021年5月14日にオンラインで表彰式および受賞講演会が行われました。

主催・協賛・関連行事日本学術振興会 育志賞の推薦募集について

 優秀な大学院博士後期課程学生の顕彰・支援を目的に平成22年度に創設された「日本学術振興会 育志賞」について、募集の案内がまいりました。推薦を希望される方は、下記Webをご確認いただき、必要書類をそろえて 2021年5月20日(木)までに表彰委員会(award@jsfwr.org)宛に提出願います。
 応募書類をもとに学会長推薦者1名を選出し、受付期間(2021年5月27日(木)~6月1日(火))中に学会事務局から推薦手続きを行うようにいたします。

・育志賞ポスターhttps://www.jsps.go.jp/j-ikushi-prize/data/poster.pdf
・育志賞案内 https://www.jsps.go.jp/j-ikushi-prize/index.html
・推薦書等様式 https://www.jsps.go.jp/j-ikushi-prize/yoshiki.html


主催・協賛・関連行事2021年度学術賞の選考結果

 日本農作業学会学術賞選考委員会(東城清秀委員長、委員4名、幹事1名)は、学会誌第55巻第1号の会告に基づき会員から推薦のあった候補者1名について、2020年10月から11月にかけて、推薦理由および研究業績の書類をもとにメールによる審査を慎重に行った。その結果、選考委員会は一致して、候補者に日本農作業学会学術賞を授与することが適当であるとの結論に達した。受賞者、受賞業績および受賞理由は以下の通りである。

受賞業績名: 南西諸島地域におけるサトウキビ収穫機の作業記録と作業能率分析に関する研究開発
受賞者名(所属): 鹿内健志(琉球大学農学部)
授賞理由: 南西諸島地域の基幹作物であるサトウキビの生産では、生産者の高齢化や担い手不足等に伴い経営体の法人化が進められてきたが、広域に分散する圃場が作業効率の低下や適期作業の大幅な遅れを生じさせているとの指摘がある。鹿内健志氏は、集積された農地の分散性を示す地理的指標として、周囲圃場面積、事務所からの距離等を提案して、これらの指標と単収との関係を綿密に調査し、圃場分散が生産性に及ぼす影響を詳細なデータから明らかにした。また、小規模経営における収穫作業の機械化を進めるために、沖縄県で稼働実績のある36 kW 級小型収穫機にGPSロガーと車載カメラを取り付けて、収穫機の作業実態を調査した。得られた平均の有効作業効率は、普及している 73.5 kW 級小型収穫機と比較して3割程となることを示した。作業の画像分析から、この主な原因が倒伏したサトウキビにあり、切断作業が中断することによる作業能率の低下であることを明らかにした。さらに、土地改良区の有効作業効率は土地改良区外の圃場に比べて1.5倍となることを示した。これらの研究は、サトウキビの生産技術研究と収穫機械の実用化に大きく貢献するものであり、作業最適化の方法を検討する上でも貴重な情報となっている。一連の成果は本学会誌に2報の論文としてまとめられているほか、関連学会の学術誌にも掲載されている。鹿内氏は学術講演会での講演のほか、支部長としても活動されている。以上のことから、本研究業績は日本農作業学会学術賞を授与するに相応しい優れたものと判断し、選考委員一致して授賞に値するとの結論を得た。

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